今回の業務フローは、「なんでだろ~ 線がクロスしてしまう」です。

業務フローを書くときには、業務の手順をヒアリングし、一所懸命に図に落としていきます。
そうすると、業務の手順を追うあまり次のような状況に陥ることがよくあります。

業務フローの線が交差してしまうのです。
flow3A

今回も受注業務をもとに説明します。
1)まず、営業がお客様から受け取った注文書を処理するため、営業事務に手渡します。
2)営業事務は、注文書から注文請書を発行します。
3)注文書は営業部で保管するため、営業部門に返されます。
4)夕方、その日の受注状況を把握するために、注文請書をもとに受注集計表に転記します。
5)注文請書はその日のうちに郵送でお客様先に送付します。
6)翌日の朝営業事務で受注集計表をチェックします。

この場合、時間的な順序をそのままに描かずに、流れを優先してフローを描きます。
flow3B

1)まず、営業がお客様から受け取った注文書を処理するため、営業事務に手渡します。
2)営業事務は、注文書から注文請書を発行します。
4)その日の受注状況を把握するために、”注文書と請書”をもとに受注集計表に転記します。
6)営業事務で受注集計表をチェックします。
5)注文請書は郵送でお客様先に送付し、
3)注文書は営業部で保管するため、営業部門に返されます。

また、注文請書を一時保管して、注文書の線が通ってから取り出す。というように描く方法もあります。
flow3C

業務フローを描くときは、時間的な順序よりも、流れ(手順:前後関係)を意識して描くことが肝心です。