今回は、固定資産の修理・点検について説明します。

以下は、修理点検(オンサイト修理)の業務フロー一例です。
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7-1.固定資産の修理・点検管理の必要性

修理手続きでは、主に2通りの手続きが想定されます。
・オンサイト修理(訪問・出張修理)…メーカー、サポート担当者が利用場所にて修理を行う形式です。
・オフサイト修理(引取修理)…メーカー指定の修理場所で修理を行うため、外部への物品の持出しが必要となります。

 固定資産は、会社の営業に直接関係し利益を生み出すために使用される物です。
 メンテナンスの不備が機械や設備の稼働の低下を招けば、製品の生産に直接影響を及ぼすことはもちろんの事、大型の機械・装置・設備はその修理・点検に時間がかかるため、使用できない期間が長引く事による生産への影響も懸念されます。

 そのため、『いつ・誰が・どんな修理や点検を行った』か修理点検の頻度や過去の修理内容を把握していく事が安定した資産の稼働を維持していく上で特に重要だと考えられます。

適切な管理は、以下のようなメリットをうむ。
 ・経年使用による機械、装置の劣化や稼働状況の見える化。
 ⇒稼働率の把握
 ・次回点検予定がわかる
 ⇒生産スケジュールが立てやすくなる。
 ・修理点検にかかっているコストがわかる。
 ⇒製造設備原価の把握
 ・修理点検コストから買い換えの予定・立案が立てやすい。
 ⇒設備投資予算の見直し


7-2.管理上のポイント
管理上の課題として以下のような事がよく聞かれます。
 ・修理や点検の実施報告ルールがないため、資産管理部門に実施報告が上がってこない。
 ・関連する書類が色んな部門に散在してしまっていて、保証書などがどこにあるかわからない。

■報告ルールの整備
まず修理の実施と完了について、現場から修理依頼書・報告書を提出させ、資産管理部門で実態を把握できるような手続きのルールと社内業務フローを整備します。

■履歴管理
修理報告書や業者から提出された書類を固定資産台帳と関連づけて保管し、固定資産台帳から過去の修理状況やその内容を確認できるよう履歴として管理します。


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