今回は、固定資産の処分について説明します。
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8-1.資産の処分

一定期間、固定資産を使用していくと、最終的には寿命となり、固定資産を廃棄したり、新品と入れ替えることとなります。また価値が残っていれば、固定資産を売却することもあります。
このような場合に、固定資産の除却・売却処理を行います。

8-2.管理上のポイント
■申請・報告
現物を管理する部門で勝手に処分しないよう、処分申請書や報告書を作成させ、経理部門に対して報告するよう管理規程のルールとして下さい。
(処分申請書に最低限欲しいな項目)
 ・処分の内容(廃棄・売却・入れ替え・譲渡など)
 ・処分先の情報
 ・処分にかかる費用や売却価格等

■処分前の現物チェック
固定資産を処分する際には現物の引渡が発生しますが、その際に処分する資産を間違える危険があります。
そのため、作業者に現物引渡し前に処分申請書に記載の資産コードと現物の資産コードが一致している事を確認させて下さい。さらに、現物に貼ってある資産ラベルを回収させ、報告書に貼りつけて提出させる事がポイントです。

■処分の証拠を入手する
除却の事実を証拠として残すため、処分業者から事実証明書類を入手します。事実証明書類は、除却であれば廃棄証明や廃棄写真、売却であれば受領書等の書類になります。
これらは経理上の除売却処理についての証明書類となります。できれば固定資産台帳と紐付けて保管しておくと、書類の紛失の予防に繋がります。

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