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8)諸経費の取り扱い
分譲住宅やマンションの契約では、契約書の印紙代や登記手続きのための費用や固定資産税などの諸経費が必要です。この経費は利益を乗せて売り上げるわけにはいきませんから、立替金となります。
また、経費には、お客様が契約してから発生するものと、契約に関わらず事前に発生するものがあります。契約前に発生する経費は、一旦立替金(立替先は未定)として支払っておき、購入者への引き渡し時に精算します。一般的には、お客様から販売価額の数%を諸経費分として預かり、これを預り金として管理します。

立て替え発生時 立替金(101号室)/現金

諸経費預かり時 現金/預り金(101号室)

物件別債権債務管理表
  物件名          預り金  立替金   差引
Aマンション101号室  xxx,xxx円 xxx,xxx円 xxx,xxx円
Aマンション102号室  xxx,xxx円 xxx,xxx円 xxx,xxx円
 ・・・

※固定資産税は1月1日現在の所有者が納めることになっていますが、たとえば4月1日に分譲住宅を購入し、名義を書き換えたとします。そうなると、4月1日から12月31日までの固定資産税は本来購入者が負担すべきであると考えます。しかし、元の所有者(分譲業者の場合が多い)のところに税金の請求が来ますので、12分の9だけは購入者が元の所有者に渡さなければなりません。

9)引き渡し
*いよいよお客様への引き渡しです。引き渡し時の仕訳は次の通りです。

未成工事受入金  / 完成工事高
完成工事未収入金

※完成工事高は建物分とその消費税、そして土地分に分けられます。
また、未成工事受入金はお客様から手付金として頂いた金額(前受金)を充てます。そして、完成工事高から未成工事受入金を引いた額を完成工事未収入金(売掛金)として計上します。


*一方、原価の仕訳は下記の通り。

完成工事原価 / 販売用不動産

※材料費、労務費、外注費、経費、土地の補助科目別に振り替えます。


*さらに、諸経費の精算も行います。

預り金(101号室) / 立替金(101号室)
               現金

預り金の方が立替金よりも大きかったので、差額をお客様に現金で返金しています。