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今回は、固定資産の棚卸しの目的について説明します。

固定資産の棚卸しは、各資産の管理責任者が、固定資産が実在することを確かめ、更に故障や滅失の有無、所在場所などをチェックして、固定資産台帳に登録されているデータが正しく登録・更新されていることを確認する作業です。

棚卸しを行う主な理由としては

(1)資産の実態を把握する
日常の管理において、固定資産の除却や移動が正しく把握・報告されていない場合に、固定資産台帳を修正する良い機会となります。
棚卸しの結果、資産が廃棄されていれば台帳を修正するとともに帳簿上も資産の実態に合わせて減らしておかないと、会社の資産の状況はわからなくなってしまいます。

(2)セキュリティ
会社の資産がいつのまにか無くなっていませんか?
持出ちしやすい資産は盗まれているかもしれませんし、外部に貸与したまま返却してもらうのを忘れているものがあるかもしれません。
定期的な棚卸しは、『いつまで在っていつから無くなっているのか』を追跡できるようになります。また、対象資産の紛失について資産管理部署に始末書等を提出させる事で責任範囲が明確になり、管理がより厳重になると考えられます。

(3)償却資産税
償却資産には償却資産税が課税されます。
帳簿上に1200万円の資産が計上されていたら、帳簿上に計上してある資産の償却資産税を納付することになりますが、実際には1000万円の資産しかなかったとしたら、余計に税金を支払っていることになります。
そういった事が起こらないようにするため、棚卸しをして廃棄された事がわかった資産は、適切に除却して帳簿上に残ってしまう事を防ぎます。

ただし除却の際、事実証明書類等がないと勝手に帳簿上から減らすことができない場合もあります。
除却のポイントについては、固定資産管理フレームワーク(8)固定資産の処分時のポイントも参考にして下さい。