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2-1.目標利益の設定例


 ”目標利益の設定例”をご紹介します。

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 1)前々期1億、前期1.1億、今期は1.3憶は行けそうだから・・・来期は1.5億を目標にするか。
  また、社長と取締役の役員報酬を年間でxx円にしたいから・・・でも、構わないと思います。

 2)労働集約型の業種だと、従業員一人当たり利益を300万円にしよう。

 3)借入金の返済資金は必ず確保しようと、する場合です。

 4)会社への投下資本に対する利回りから目標設定する場合です。
  長期金利+α(危険度)などを考慮します。



2-2.固定費とは何か?


 では”固定費”とは何なのでしょうか?

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 ここも、ある会社の例です。考え方は業種、業態、科目の使い方などによって変わります。

 ◎人件費:この会社では残業代は固定費としてとらえています。
     一方、アルバイトや派遣社員は変動費となっています。

 ◎節約可能費:各社員の努力で節約ができる費用です。ケチっても、本業に影響がありません。

 ◎戦略経費(必要コスト):営業活動に必要なコストで、経営上の計画に基づいて使用するコストです。

 ◎共通費負担:この会社では、新規事業や新規出店のコストを別途算出しています。
 このコストはプロフィットセンターで負担してもらいます。

 ◎全社戦略経費負担:マイナス予算を組まない方針です。

 ◎経費節減
 節約可能費について、前期に比べxx円削減! とするか、●%削減!とするか
 また、ゼロベース予算的な発想で、必要な経費を0から積み上げていく方法も有効です。
 企業規模によっては可能だと思います。
 ただし、きっかりな予算にすると本当に必要な費用が出ないことも考えられます。各科目に余裕を持たせるか、 または、予備費として予算計上することも考えます。

 科目別に予算を立てることで、何にいくら使うのかを意識させることができます。広告費予算が余っているから パソコン購入に使おうなどと言っていてはコストダウンにはつながりません。



2-3.固定費について

 ここでは、実際に固定費を考慮した来期予算を作成します。


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 1)営業利益:簡素化するために目標利益10,000をそのまま持ってきています。
 2)固定費予算:
  人件費は、人員の増加と昇給分を含め3%増加させます。
  賃借料と減価償却費、ロイヤリティは前年をそのままスライドさせています。
  その他は、主に節約可能費となりますが、コストダウン目標を設定し14,000としました。
  コストダウン幅は7.8%です。
 3)限界利益:営業利益に固定費を乗せて限界利益を求めます。
  前期比104.6%です。
 4)売上高と変動費ですが、材料の高騰としてここでは、10%程度のコストアップで計算しています。
  変動比率27.4%が10%アップで30.14%になると仮定します。
  よって、限界利益÷(1-変動比率)で、売上高を105,414としました。
  売上高は8.59%Upです。


2-4.売上高

 次に売上高を作成します。この会社では、全社目標を各部門に割り振りました。


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2-5.全社予算

 出来上がった全社予算です。


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予算作成が行動計画にまでつながった